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文書作成日:2017/12/10



 「名義預金」と指摘されないためのポイントを教えてください。


出演:  ・・・M社 社長   ・・・顧問税理士



― M社 社長室にて ―

M社社長と顧問税理士が、打ち合わせを行っています。




 年末が近づいていますが、検討された今年分の贈与はお済でしょうか。




 あぁ、大丈夫だよ。
 先日、贈与契約書を作成して公証役場で確定日付とったし。
 資金移動もその日付にあわせて実行しているはずだよ。
 だから来年も、贈与税の申告をよろしく頼むよ。




 そうでしたか。
 贈与税の申告ですね。かしこまりました。




 あ、そういえば新しい口座を開設した、って言ってた気もするな。




 え?
 新しい口座、ですか?




 確か、ね。




 受贈者である、お孫さん名義の口座、ですよね?




 そうなるだろうね。




 お孫さんは確かまだ未成年でしたよね。




 そうだね。




 ちなみにその口座は、誰が管理していますか?




 どうだろう。




 通常でしたら、口座はその名義人が管理しているはずです。
 未成年者であれば、その親になりますが。
 印鑑やキャッシュカードなども、どなたが管理されていますか?




 どうだろう。




 贈与者側がこれらを管理している、となればそれは“名義預金”ですよ、と指摘されかねません。




 つまり?




 贈与としての事実がない、とされてしまうということです。
 まさか、受贈者側がこの贈与行為を知らないということはありませんよね?




 いや。
 一応話はしているが。
 ただ、実際に孫へお金を渡すとろくなことに使わないしなぁ。




 それでしたら、『ジュニアNISA』を利用して資金を贈与で移動して運用する、とかはいかがでしょうか。これでしたら、すぐの払い出しはできませんよ。




 そうだなぁ。




 管理について不安であれば、信託銀行がやっている「暦年贈与信託」という仕組みを利用する、という手もあります。




 うーん。




 とにかく、せっかく贈与するのですから、それが“名義預金”として贈与の事実を否定されないようにご検討ください。
 ポイントは、そのお金や通帳等の管理は誰がしているのか、使われている印鑑などは誰のものなのか、贈与の事実を受贈者側が知っているのか、というこの3点です。




 ちょっと考えてみるよ。




 よろしくお願いします。


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